学習システムToidasu 連載9


システムの制限の話をする前に、今更ではありますが「作問の基本ルール」についての認識を述べます。

試験問題にはいろいろな形式があり、「選択肢」から選ぶというのはその1つです。学習事項の簡単な確認問題であれば「問題数と選択肢の数が同じ」でも特に悪いとは言えません。しかし、これが「正式な試験問題」であれば避けなければなりません。例えば、問題数5選択肢5では、4問正解者が存在しなくなるからです。それは試験として問題です。(同じ選択肢は使わない前提です)

問題数に見合った「選択肢」を用意するのが作問の原則です。しかし、選択肢の数を多くすればよいということではありません。穴埋め問題で前後関係から「人名」しか入らない、「数字」しか入らないのに、選択肢にそれに該当するものが1つしかないなら、考えるまでもなく正解できます。

1ステージ5問という制限は、先にも述べた通り「文章の量」から1画面にスクロールなしで視認できる適切な問題数と考えています。文章問題だけではないので、6問であっても特に支障ない場合ももちろんあるでしょう。

ただ、選択肢の数は「文字数も考慮」のうえ最大8としています。システム上の唯一の制限はこれだけです。問題数5に対して選択肢8であればなんとか工夫できるはずです。足りないとすれば問題数を4にして対応する。あるいは1ステージに収めるのではなく、2ステージに分けて作問すればよいでしょう。

画像に関する制限は、横幅700px程度にすれば「見た目」としてはすっきりシステムの表示領域に収まるはずです。見た目を気にしないならいくらでもよいですが、学習者がストレスなく視認できることを優先すべきでしょう。

画像に関しては、問題提示だけではなく「単なる説明」用としても利用できるので、縦は必要に応じて作成します。

このシステムの特徴は「汎用性」を持たせていることです。もし、「5択問題しか作成しない」のであれば、「5択専用システム」にすることは可能です。
(既に対応済み、危険物試験の例です。)

,