成績処理9


余談2

成績処理システムあるいは教務システムなどと呼ばれているパッケージを導入している学校も多いと思われます。

パッケージが標準で用意している帳票だけでは足りない場合、現場で加工できるようにデータをCSVファイルとしてダウンロードして利用できることが多い。

どこの学校にもエクセルに超詳しい人がいて、いろいろな処理をしているようだが、慣れていない人がうっかりすると、とんでもないことが起こる。

それは、エクセルを使っていると、気軽に表やシートをコピーしていろいろ加工してしまうことから起こるからです。 最悪は、並べ替えをして正しくできていると思い込んでいると、一部だけソートされて元の表がくずれてしまうことがある。データベースでは起こりえないことですが、そんなデータがコピーされ、次から次へと他の人に渡ると悲惨です。

さて、今回連載で紹介しいる内容もパッケージを補足するために開発されたものの中の一つです。バックエンドはSQLServerです。開発理由はいろいろありましたが、その一つは選択科目が多いクラスだと一覧表が複数ページになってしまうことです。クラス担任としては不便極まりないことです。何とかならないかとう相談がありました。

パッケージのカスタマイズには莫大な費用がかかります。これからパッケージの導入を検討している場合は事前に必要な帳票の種類や内容を詳細に検討されるようお奨めします。
先の例でも、導入当初は問題なかったが、教育課程の変更で一気に選択科目が増えたために起きた問題でした。

スタンドアローンでアクセスのシステムを利用している人も多いと思いますが、本格的な業務には安定したバックエンド(SQLサーバーなど)が必須です。アクセスとSQLサーバーの連携にはそれなりのノウハウが必要ですが、それを専門とする「インフオース」という会社があります。小生が関係した学校のシステム導入当時はまだ、アクセスをSQLサーバー用にアップサイジングすることが必要な時代でインフォースの情報や講習会は大いに役に立ちました。ただし、学校現場から参加している人は皆無で企業関連のシステムの話が中心でした。

教務システム等のパッケージを導入していて、カスタマイズの必要を感じている場合は、その前にインフォースに相談するのも選択肢に入れておくとよいかもしれません。

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